時の流れは無情にも故郷の街の姿も人の心をも変えてしまった!。

 俺は昨日、札幌での様々な用事事が貯まった為にまた札幌へと戻って来た!。それにしても、とにかく暑い!。しかし、こんな暑さも北の大地、北海道では、ほんのつかの間で、11月後半頃からは、また雪がチラつき始め、また半年ほども雪に埋もれて、皆、北の人々は静かに春を待つのだ!。早い物で振り返ると、この俺も48回もの四季を越えて生きて来た訳だ!。今から40数年前の俺が幼い頃の旭川の冬場は、−20℃から−30℃などは日々当り前だったのだ!。そして、−20℃を越えると小学校は登校が、1時間遅れとか時には学校が休みになる事さえあった!。そして視界が悪い猛吹雪になると担任の先生が生徒を引率して皆で集団下校をしたものだ!。−10℃以下になると、雪を踏む足音は、「ミシ・ミシ」っと言う音になり、ダイヤモンドダストの中、鼻毛は氷付き眉毛にはツララが下がったものだ!。それでも当時は、「子供は風の子」などと言われ、俺も朝から夕方まで下着が雪でズブ濡れになるまで外で遊んでいたものだ!。その頃はまだ車などはほとんど無く、また灯油なども無くて何処の家でも暖を取る為に、石炭や薪スト-ブを焚いていた!。そして何処の家にも石炭置き場が設置されていて、馬が馬橇に石炭を積んで運んで来たし、残飯回収などもやはり馬橇を引いた馬だったのだ!。また毎日、豆腐屋さんが、リヤカ-を引きながらラッパを鳴らし、奥様達は皆、ボ-ルを持って駆けつけ買っていたものだ!。また、当時は家の作りも悪く、あちこちが隙間だらけで布団に入って寝ていると俺の布団の息をする口の辺りはシバレテ凍っていたものだ!。そんな事さえ今では決して戻る事の無い懐かしい思い出だ!。しかしそれも今では周り全部が水田だった風景も日本の高度成長と開拓の波で、住宅が過密に立ち並びマイカ-だらけで皆、どんどん暖をとるものだから、今ではもう−15℃を越える事などめったに無くなってしまった?。正に、これが地球温暖化を明確に証明している!。でも昔はそれが当り前だったし良い生活なんて全く知らないから、そんな中にも、ささやかな遊びや楽しみと夢を見つけ、それなりに楽しく元気に遊んでいたよ!。その頃は、近所付き合いもあり、周りの人達も皆優しくて、どんなに寒い冬でも皆、人の心は優しくて温かかった!。今、振り返って思えば本当に古き良き時代だったね?。あれから40数年、時代の流れと共に、俺の故郷の風景も人の心もすっかり大きく変わってしまった!。もう近所付き合いはほとんど無くなり、昔は土や砂利道だった道路も隅々まで綺麗に、アスファルトで舗装され固められ、「水と安全はタダ」と言われたこの国、日本も今では水を買い求め、夜は一人で歩くのは凄く危険だ!。これが俺達が望み夢見て描いて来た未来だったのか?。人とは何も無い時には欲が少ないから皆で助けあうが、金と物の比重が高まると愛は消えてしまうものなのだ!。そして古来から受け継がれて来た日本人の美徳だった、義理・人情は失われ、人の妬みに嫉妬ばかりの世の中へと変わり、人の不幸を笑い喜ぶ時代へと変わってしまった!。これからこの国と時代はいったい何処へ向かって行こうとしているのか?。俺はまたリビングの天井に映したプラネタリウムを眺めながら決して戻る事の無い時の流れを振り返り、昔の懐かしさと皆が優しかったあの頃の時代の温もりを思い出し、また一人物思いに耽る?。じゃあ、また!。By.夢月。
(上記写真)*今日は日本全国、猛暑なので少しでも皆が暑さを忘れられる様に冬の歌と北海道の雪景色にしてみました!。
 「作詞・作曲・編曲・演奏・歌・・夢月・・人の心を癒せるのは人の心しか無いのだ!。」
 (雪の砂漠に生まれた恋)(下の青いマ-クをクイック・何回聴いても無料です)
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