親父は自分の身をもって立派に俺に死を教えてくれた!。

 今日で親父がこの世を去って四七日だ!。昭和38年9月の28日に俺がこの世に生を受けて生まれた時に親父とお袋と兄貴は既に居て、それは俺に取ってのセットであった!。そして、この度、そのセットだった親父は酷い痛みと苦しみから解かれて一人孤独にこの世を去って行ったのである!。そして今、貴方のDNA(遺伝子)を脈々と引き継ぐ俺の肉体と魂は、その半分をまるで何かに無理やり奪われ抉り取られ引き千切られたような気分なのである?。そして貴方の命の終末期を良く見ていて俺が思った事とは人が死ぬっていう事は本当に大変な痛みと苦しみを伴うという事だ?。特に親父の癌は肺への転移が著しかった為に数分おきに酸欠状態に陥り、その度に酸素濃度を上げ麻薬の量を増やしてあげる以外に何一つとして方法が無かった?。歳や命の順番から行けば親父はこうして親として人生の先輩として自分の身を持って自分の子供達に、また若い人達に、人が死ぬっていう事はこういうものなんだって事を教えてくれたんだろうね?。そしてそれを見ていたこの俺は本当に辛く悲しい事だが、それを教訓にして、それを乗り越え、より強く、そしてもっと強く、たくましく生きて行かなければ成らない事は十分に承知の上なのだが今も常に俺の頭の片隅には様々な姿の貴方が居るのだ?。俺はこの度の親父の死をもって色々様々な事を学ばせて頂いた!。俺よりも三つ年上の先輩が以前から良く、「俺は亡くなった人の遺体の横で寝れるよ!。」と言っていたのだが、今回、俺もその通りで親父が亡くなった26日の夜から27日の朝まで火葬されて灰になるのかと思うと親父がとても愛しくて親父の遺体のすぐ横で毛布一枚を羽織り、親父と一緒に寝たのだ!。そして親父には本当に失礼で大変申し訳ない事だったのかも知れないが凄く冷たくカチカチに死後硬直をしている親父の顔や身体を触り、俺の頬を親父の頬に擦り付けて最後に親父の額に静かに優しくキスをしたのである!。「父さん、やっと楽になれたね?。今まで一生懸命に働いて俺を育ててくれて本当にありがとう!。」と何度も何度もつぶやきながらだ!。しかしそれにしても不思議だ?。それは死というものに伴って今まで温かく柔軟に動いていた人が、物凄く冷たく硬いただの仏の物体となるのである?。不思議だ?、本当に不思議だ?。俺は死後の世界があるとは信じない?。そこには天国も地獄も無く、無理やり例えるなら生まれる前と全く同じ暗黒の無の世界であり、この世からの完全消滅だと捉えている?。そして俺もそう遠くないうちに、あっという間に貴方と同じ様になる日が訪れるのだと!。そしてこの俺も、この世を一人孤独に旅立つのだと!。そう、この世に生きとし生けるものの全てがだ!。そして日本中で昨日も今日も、そして明日も俺達が目にしないだけで全国の火葬場では数百人という人達がこの世を去り荼毘に付されるのである!。そう、死とは何気ない日々の日常の中で実にごく普通の当り前の出来事なのである!。そして、そう、全ては生きて居るうちが華なのだ!。父さん、本当にありがとう!。じゃあ、また!。By.夢月。
(上記写真)の海はとある場所ですが海上には3〜5メ-トルの波で時化ていて何百回に1回くらいは物凄く高い波が押し寄せたのである!。俺も海水の水しぶきを被っての撮影だった!。昨日の閲覧人数は320人でペ-ジ・アクセス数は910件でした!。By.夢月。
「作詞・作曲・編曲・演奏・歌・・夢月・・生きる意味は分かるが生と死は分からない?。」
 (命の追究)(下の青いマ-クをクイック・何回聞いても無料です)
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